光学設計受託

試作止まりにしない、市場投入までの道筋を描く設計パートナー

ナルックスの光学設計受託は、「作れる設計」に徹底的にこだわります。
自社内に金型開発・射出成形・評価技術を擁し、設計段階から製造性・公差・コスト・検査までを同時並行で検討しています。そのような技術を保有しているナルックスの光学設計部隊は、お客様の製造現場でも頼れる存在になります。
量産と品質を見据えた、現実解の光学設計をご提案いたします。

※本ページは光学設計の受託サービスのご紹介です(製造受託・量産についても承っております)。

光学設計でお困りごとはありませんか?

  • どんな構成ならアイデアが実現できるのか分からない。まずは仮説検証してみたい。
  • 担当者の退職で情報が不十分、設計の継続が難しい。
  • 試作はできたものの、性能が出ない/ばらつきの原因が分からない。
  • 他社製品と比較しながら、要件や要求値を見直したい。
  • 新しい光学系(結像・照明・DOE・自由曲面・メタ構造)を検討したい。
  • 設計リソース・ツールが不足している。
  • 新たに光を使った装置を開発することになったが、光学設計ができる人材が社内にいない。
  • 現在量産している装置の光学特性を改善したいが、どうしていいかわからない。

ひとつでも当てはまったら、まずはお気軽にご相談ください。 必要な前提条件やゴール(検収条件)をすり合わせたうえで、最適な解決策をご提案します。豊富な設計・評価ノウハウと量産の現場知見を活かし、初期のアイデア段階から量産を見据えた設計・検証まで、一貫してサポート可能です。

ナルックスの強み

01. 一貫した“作れる設計”

社内に金型開発・成形・評価の機能を持つからこそ、設計段階で製造公差・検査性・コストを織り込みます。試作〜量産立上げを見据え、手戻りを最小化します。

02. 幅広い領域に対応

結像光学系/照明光学系/回折光学素子(DOE)/自由曲面/導光体/微小光学/メタサーフェスまで。医療・AR/VR・センシング・光通信など応用分野もカバー。

03. 評価・治具も社内で

MTF・波面・ビーム品質などの評価に加え、必要に応じて専用治具や簡易評価系を社内設計・製作。シミュレーションと実測を素早く往復し、設計精度を高めます。また、お客様で試作された部品の評価等も承ります。評価を設計にフィードバックするなど、高度な設計もお任せ下さい。

04. 知財・機密に配慮

業務委託契約・NDA・知財の取り扱いを明確化。成果物・検収条件・再利用範囲を事前合意し、安心して開発をお任せいただけます。

対応可能な光学設計領域

  • 結像光学系:カメラ、顕微鏡、内視鏡、投影系
  • 照明光学系:LED/LD照明、導光板・導光棒、光配光設計
  • 自由曲面・非球面:少枚数・薄型化・収差補正
  • 回折光学素子(DOE):ビーム整形、分岐、AR応用
  • メタサーフェス:波長選択、偏光/位相制御(検討・試作)
  • 微小・複合光学:マイクロレンズアレイ、小径レンズユニット

ご提供する成果物(例)

  • 光学仕様書(要求仕様→設計仕様、性能目標、検収条件)
  • 光学設計書一式(報告書・設計ソフトウェアファイル・設計ソフトウェアからの出力ファイル・形状データ・光学面のCADデータ等)
  • レンズ構成・収差図・MTF・スポット・エンコーディアン図・照度分布などのシミュレーションレポート
  • 公差設計(製造・組立・検査を踏まえた感度・歩留まり見積り)
  • 量産移行を意識した設計指針(材料、コート、接着・組立の要点)
  • 評価手法の指針資料(評価光学系のレイアウトなど)
  • 比較検討資料(他方式・他社品の定量比較、評価プロトコル案、特許調査報告書)
  • 専用開発ソフトウェアソースコード
納品物の内容については契約に基づきます。使用ツールは案件に応じて選定します(市販光学設計ソフト、自社開発ソフトウェア)。

光学設計受託の流れ

1. お問い合わせ

お問い合わせフォーム/お電話でご連絡ください。仕様が固まっていない段階でも大歓迎です。営業・光学設計担当がヒアリングし、検討に必要な前提条件やゴール(検収条件)をすり合わせます。ヒアリングの段階では費用の請求は発生致しません。

2. 概要設計 / 初期検討(任意)

仕様の策定であったり、実現可能性・方式比較・概算性能見積りを短サイクルで実施いたします。最小限の費用で仮説検証し、失敗コストを抑えます。明確な要求仕様がある場合は省略可能です。また、概要設計のみのご依頼でも歓迎致します。

3. 仕様・成果物・契約条件の確定

設計仕様・成果物範囲・検収条件・スケジュール・体制、NDA/知財の取り扱いを相互に確認いたします。お客様のビジネスに応じた契約を行います。また、条件に準じた、お見積り(仕様書・費用)をご提示します。条件の見直し等でお客様のコスト要求に見合うよう調整致します。

4. 設計実施(定例レビュー)

段階成果を共有しながら設計を進行。必要に応じて仕様を見直したり、公差解析を織り込み、ご要望に沿った最良な設計を目指します。光学設計者本人による定期的なミーティングなど、手厚いサポートを提供致します。

※仕様変更が発生した場合は、影響範囲を確認し、必要に応じてお見積りを再提示します。

5. 納品・移管

合意済み成果物を納品。設計成果はもちろんのこと、ご要望によっては公差解析から製造時の注意点などのコンサルティングも行います(試作・量産化のご相談も承ります)。

設計・検討の事例

結像光学系:一般的なカメラレンズや、自由曲面で特定の用途に特化した撮像レンズ、液体レンズなど特殊な光学部品を用いた設計など様々な経験を生かした光学設計が可能です。
AR/VRデバイス:ARグラス向け回折型導光板や、VRゴーグル向けレンズ(フレネル/パンケーキ)の開発経験を持つナルックスにご相談ください。
光通信結合系:入出力結合効率の感度解析による形状最適化を行います。最先端のシリコンフォトニクス向けカップリング光学系や、レーザー光学系、デバイスの形状まで考慮した設計などお任せ下さい。
メタレンズ:微細構造を用いた超薄型の光学部品です。レンズ・回折・フィルタなど様々な機能を持たせることができます。リソグラフィーの生産設備を持つナルックスなら作りまでを織り込んだ設計を提供致します。
導光体:インテリア照明や、タッチパネル、自動車用アンビエント照明など、光を用いたデザインの実現にナルックスの設計が貢献します。デザイナーの要求する高度なインテリアアイデアの実現に協力致します。
カメラ検査用光学系:製造ラインの検査において、カメラがどのように見えるかは検査の歩留まりに大きく影響します。製造ラインを持つナルックスだからこそ設計可能な検査光学系を提供致します。
技術伝承なされていない光学部品の解析:退職によって、技術ドキュメントや設計書などが残っていない光学系・モジュールなどの解析なども承ります。
※お打ち合わせの中で実際の具体例等を紹介いたします

品質・量産を見据えた設計方針

  • 公差設計:製造・組立・検査の実現条件に基づく感度・歩留まり見積りまで設計で行います。特にプラスチック光学部品は金型の設計指針など様々なご提案ができます。
  • 材料・コーティング:波長域・環境条件・コストの最適点を選定。リフローなどその光学部品が置かれる環境などご相談ください。
  • 試作・評価:シミュレーションと実測に基づいた設計フィードバックなども得意とします。成果物の試作までをご依頼に含めていただき、評価結果・試作品の納品も可能です。
  • ドキュメンテーション:光学設計のアウトプットに加えて、解析生データの提供、カスタマイズソフトウェアソースコードの提供なども行います。

よくあるご質問

Q. 仕様が固まっていません。相談できますか?

はい。仮説検証のための概要設計から対応可能です。方式比較や性能レンジの当たりを短期間・低コストでご提示します。

Q. 成果物はどこまで対応しますか?

仕様書・設計レポート・公差設計・比較検討資料など、事前合意した範囲を納品します。カスタマイズソフトウェアのソースコード提供や、量産移行の指針や評価プロトコル案もご要望に応じて含めます。

Q. 守秘・知財はどうなりますか?

NDA・業務委託契約で機密・知財の取り扱いを明確化します。再利用範囲や帰属についても事前に取り決めます。

Q. 試作・量産までお願いできますか?

本ページは設計受託のご案内ですが、社内の製造・評価機能と連携したご提案が可能です。ナルックスは光学部品メーカーであり、量産も得意としております。ぜひともご相談ください。

Q. 他社で設計・試作した光学部品でも相談可能ですか?

他社様で行われた設計・試作についても評価可能です。ナルックスの光学設計チームをセカンドオピニオンとしてご活用下さい。

Q. 光学部品のアライメントなどの相談も可能ですか?

標準品で構成された光学系の最適化も承ります。他社様の光学部品で構築された光学系の最適な配置、代替光学系の提案などについても対応できます。
※光学部品のデータ等の提供は必要な場合があります